今さら自分を知る。富士急のお化け屋敷。

日記の更新が一週間以上も空いてしまった。こうやって空くのに慣れると　人はどんどん日記をかかなくなり、しまいには日記をつけるのを辞めてしまうんだろうな・・。

さて、前の日記で書いたのだけど、帰省に栃木の江戸村に行くのを辞めたのだけど、それじゃあつまらないからと、少し寄り道して、山梨の富士急ハイランドに寄りました。

あたしゃは、もうスッカリ隠居状態で
なんで　金払ってまで　危険なことをせにゃならんのよ・・やでやで。
そんな気持ちになってしまっていた。
「ダンナ殿はいろいろ乗ってきてもいいよ。あたしゃその姿を拝見しつつ待っていてもいいからさ。（内心あたしゃも見てみたいわい。どんな表情になるのか、ヒヒヒ）」と自分は、絶叫系に乗る気は全くなし┐ (´・ω・`) ┌

そんなことで、富士急にきたのだ。最近は遊園地も下火で閉鎖したり、今回は平日だし空いているだろうと思った。ところがどっこい　絶叫系アトラクションがたくさんあるこの富士急、実に混んでいた・・。アトラクション待ち時間は１時間～人気あるものは３時間半まち。（ディズニーの時間制チケットなんてものはない）平日だよ？三連休でもなんでもない水曜日だよ？一日行って何個乗れるんだか・・。なんてこった。

しょうがないので　せっかくきたから一つだけやっていこうと、これまた富士急では怖くて有名なホラーアトラクション「戦慄迷宮」に並ぶことに。これまた二時間半並ぶというがしょうがない…。このアトラクション４０～５０分かかり　歩く距離が７００Ｍもある世界最長のお化け屋敷。

並んでいる最中　後ろの若いまだつき合いの浅そうなカップルの会話が否応なしに入ってきた。
「こわぁ～い～～　ヤダー」
「平気だって。そんなに怖いの苦手？？」
「怖いの苦手ぇ～　なんでこんな怖いものが混んでるの～みんな怖くないの～」

あと、二時間半もあるのに、今からこの”怖いよぉ～どうしよぉ～、大丈夫だって！”の会話やりとりが続くんだろうか・・やはりディズニーと一緒でつき合いの浅いカップルが人気遊園地に行くと別れる法則が発動してしまうのでは…と他人事ながら少し考えていた。

その点、上条はというと、
「怖さを感じるより働いているおばけ役の人の事を考えてしまうよ。ほんっとに自分でびっくりする程まったく怖さを感じないねぇ。」

本当に怖さなんぞ微塵も感じなかった。落ち着きすぎ。これがオバサンパワーなのか。

余裕ぶっこく上条。
お化け屋敷を初体験するダンナ殿は「自分が恐怖を感じれるのか試したい。」といいこれまたまったく怖がっていない。あたしゃ超余裕だし、驚いてるダンナ殿を拝むまたとない機会だし、少しは怖がらないかなぁ～ヒヒヒ。

二時間ぐらいたった。後ろのカップルは他にまだ共通の話題が見つかってないようで、
度ある毎に思いだしたように彼女が”やぁ～ん　怖いよぉ～”と言うので、しつこくなったのか　「いいかげん　しつこい。うぜぇよ(笑)」と言い返されていた。女の子の言い方がどうもブリ系なので本気でとってなく…（私もキャラ作ってると思った(笑)

中に入り、説明が終わると　ちょっとしたVTRを見てから少ない人数に区切られて病院内お化け屋敷がスタート。すごいことに、前のチームや後ろのチームの気配がまるで感じられない。我等オタクも、病院スタッフにペンライトを渡され暗い病院施設を進むことにしよう…としたら、先ほどのカップル(VTRを見ている時に順番が入れ替わった)が戻って来て、スタッフに話しかける、出だしのトラップだけで彼女はリタイヤ。（怖くて進めなくなった人はいつでもリタイヤ出来る）追っていく彼氏・・・。お金と並んだ時間だけとられただけとなった。彼女は本気で怖かったんだ。それに気付けば２時間半分違う事が出来たのに…。相手を理解するのは難しいな…そんな事を思いつつ、こちらはまったく恐怖感が来ない。

始まって　すぐ階段。黙々と歩く。なんだかどれも「動くんじゃないの？」という疑心暗鬼な目つきで見るからか、暗いからか、恐怖感が上がってきた。出だしちょっとした仕掛けのプシュー！！の風に上条「キャアアーーッ！！！」
ダンナ殿「事故になったら困るから　階段や狭い所では脅かさないと思う。」（初めてのお化け屋敷を分析し始めた？）

しばらくするとゾンビが追っかけてきた。
「キャアアーーッ！！！」驚いてあわてふためき逃げ走る上条。走らないダンナ殿。
それから、もう後ろが気になってしょうがない。振り向いていたら怖い・・。

あとは　ダンナ殿から聞いた（覚えがない）上条の発した言葉で想像して下さい。当人はいたって本当に本気です。真剣で必死です。

「おしっこがちびりそうです！！！」（３回程言い放つ）（こう言えば放尿した時の処理に困るだろうから、脅かす力を弱めるだろうと思った…）
「あたしゃもう目をつぶるから　ちょっと引っぱって行って下さい」（←ダンナ殿に頼む。もう帰りたい気持ち）
「あの～・・おじゃまします～」（病室など部屋入る度に連発）
「すみません　失礼します・・」（部屋入る度に連発）
「誰か、、いらっしゃいますか・・い、、いませんねぇ・・」（部屋入る度に連発）
「きゃああああッわああああーーー！！いらっしゃいました　いらっしゃいましたねえええええーーー」（ゾンビから走って逃げている）
「どうゆうことですか？！どうゆうことですか？！どうゆうことですか！！」（ゾンビから本気で走って逃げている）
「なんですか？！なんですか？！なんなんですか？？」（ゾンビから走って逃げている）
「おわああッ！！ほらっ後ろにいらっしゃいますよ　どんどん近付いてきてますよ、ほら、いらっしゃいましたよ　早く逃げないと危険だよ、走らないとダメですよーーー！」（ゾンビから走って逃げている。ダンナ殿は走らない。）

なんだかんだで終。

「結構びびった～。怖かったねぇ～～。次どこいくーー？？」
出口では前に進んだ若い子が感想を言いつつ歩いている。なんでそんなに元気。

ダンナ殿「誰？オバケ役の人のこと考えちゃうとか言っていた人。しかも丁寧な言葉になるとは…へぇ…」

返す言葉もない・・。

ダンナ殿「う～ん…脅かすパターンがすぐに分かってしまったから怖くなかった。人間は恐怖にかられると　とりあえず前に走り出すんだなぁ～・・」（そりゃ上条の事での学習かい？）

上条はその後　駐車場につくまで　歩くのもフラフラ、グッタリしてほとんど声が出なかった。買った１リットルペットボトルお茶をあけ一気飲み。それでもまだ足りない程・・。過呼吸と悲鳴で喉まで痛めてしまい　２，３日かすれ声になってしまった。（今も完治していない有様）

自分という人間が　また一つわかりました。…低姿勢…。