クリスマス牡蠣事件。



あれは確か上条が女子高1年の冬。仲良しグループ計7人でクーコのうちで
クリスマスパーティーをすることに決まり、結構楽しみにしていた。

その前日、上条家では、知り合いから送られてきたという
生牡蠣が食卓に並び、カキフライしか口にした事がない上条家は
大いに盛り上がった。


すべて母と兄と上条で全量摂取し、満足にひたっていたのだが・・・
その幸せも長くは続かなかったのである。



兄があまりの腹痛と倦怠感で倒れ、上条も倒れ、母が倒れ、
バタバタと家の中が恐ろしい光景に!!



カキのせいで一家共倒れと化した。



上条もまったく動けず、床にのびていると母が

カキの入ってたパッケージを見るや否や

「・・・生・食用じゃ・・なか・・った・・・ゴメン・・」


と息絶え絶えに 一言しゃべり、兄も上条も怒る気力も
返事する力もなく、 ますます顔色が悪くなった。



その後、一番食べた量の少ない母がどうにか体力を取り戻し、
3人街の病院に駆け込み、一番食べた兄は、
流石に一番酷く、ぶっとい注射までさされていた・・・。
その後、各自体力回復に精念し、みな布団で横になりながら
カキと闘った・・。



前日にそんなことがあったとはつゆ知らず、クリスマスパーティーに
上条が来ないぞ!
と友達は慌ててうちに電話をかけてきた。


しま「上条~、どうしたの~?何まだ家にいるのッ?!
もう時間すぎてるっつ~の!みんな来てるよッ?!!」


上条「・・・・や・・あの・・いろい・・ろあってね・・・。(ゼェゼェ)・・」


しま「ったく~、遅刻魔なんだから~~~!!はよ来いよ~!」


上条「・悔しいけど・・・行けそうにないんだ・・・・それが・・」


しま「何?どうしたのよ?」



上条「・・カキに当たって・・調子が悪い・・から・・」




しま「・・・」



上条「マジ・・キツイ・・」


・・・・・。(この間3秒)


しま「ヒャア~~~~~アッハッハッハッ~~!!
上条がカキ食って 当たったとよぉ~~~~!!
みんな~~~!!」



電話越しに、友達達の笑い声・・・。


上条「・・・・この野郎ッッ!!
少しは心配しろおおぉーーーー!!!!!」



しま「う~ん、それは残念でした。お悔やみ申します。
ではまた学校でアデュ~~~!



プツッ!ツーツーツー・・・・。




そして次の日の学校も休み、やっとこ上条が登校すると・・・



クーコ「この前は残念でしたね~~上条さん」

あけ○&たか「大丈夫~、あきちゃ~ん」

新石「でも、上条ちゃん、なんか・・・やせた・・・?」

上条「ゲッソリしたというんだよ・・・」

あんちゃん「ううん、やせたやせたよ~~、スリムになって
ビューティーになったよ~!!(フォロー)」



しま「・・・アッハッハッ「カキダイエット」だ!
!素晴らしいダイエットじゃん!」


ド━(゚Д゚)━ ン !!!


上条「アホォーーーーーーーー!!!
うれしくもなんともねぇーーーーーーー!!!
どれほど あたしが家で空しい思いをしたか
分かってんのかぁぁぁ~!!(怒)」



この後逃げるしまを追いかけるが、病み上がりで体力がない為
さっぱり追いつかずフラフラと、廊下に座り込むだけの上条でした。



・・・・・生牡蠣・・怖いの・・・。(T-T)


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